説明
―「政府のNHK」ではなく、「国民のためのNHK」へ
「いまNHKは、戦後の放送史の中で、これまでになかったような危機に直面しています。本書は、この危機がどのようなものかを明らかにし、克服するために何が必要かを考えるために作られました。
執筆者は全員NHK出身者です。3人とも現場で、ディレクターやプロデューサーとして番組を作ってきました。その経験から、今のNHKの危機をまるで皮膚で感じるように、自分の身にひきつけてとらえています」(本書「まえがき」より)
目次
第1章 ● いま、NHKで何が起こっているか 戸崎賢二
①籾井会長就任記者会見の衝撃
日本軍「慰安婦」に関する発言が示すもの
政府寄りの見解―秘密保護法、靖国、国際放送
会長の「編集権」の危険性
英国BBC会長とNHK会長の“差”
不透明な会長選任の過程
②首相派、右寄り、極右の経営委員の就任
NHK経営委員会とは
「南京大虐殺事件はなかった」という百田氏
長谷川氏の主張「国民が天皇のために命を捧げるのが本来の国柄」
NHK経営委員の資格をめぐって
③戦争遂行の道具とされた日本放送協会
政府による厳しい監督、規制。大本営発表
第2章 ● 日本軍「慰安婦」問題とNHK 池田恵理子
①籾井会長の「慰安婦」発言と「慰安婦」問題の歩み
籾井会長発言に抗議する「慰安婦」支援NGO
「慰安婦」制度とは何か
「慰安婦」問題と政治家
「慰安婦」問題とメディア
②戦争加害と「慰安婦」番組
1991年、初めて作った「慰安婦」番組
1995年、なぜ「慰安婦」番組を作ることになったのか
「ETV特集」で「慰安婦」番組の連打
『アジアの従軍慰安婦・51年目の声』
戦争加害に向き合うことを避けてきた日本人
戦争を知っていますか ― アジアからの告発
③「ETV2001」の番組改ざん事件と政治介入
「ETV2001」からの取材要請
女性国際戦犯法廷とは何だったのか
法廷報道とNHK番組改変事件
NHK職員の内部告発で明らかにされた政治介入
NHK番組改変事件の余波
第3章 ● 番組制作の良心を貫くために 永田 浩三
「組織のボルトとナットを締めなおす」ということ
1977年に入社して32年間勤務
放送は世の中を良くするためにこそある
ディレクターという人間の突破力の大切さ
ETV2001『問われる戦時性暴力』番組改変事件
発言力の強い政治部記者
ディレクターと記者が一体となっての番組づくり
原発事故初期報道は、なぜ不十分だったのか
「大本営発表」報道ということ
ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図」
政治家からの攻撃に堂々としていた当時のNHK副会長
私にも苦い経験が…
わたしが20年も前の誤りを投稿したワケ
NHK職員として一市民として誠実に向き合った人びと
ジャーナリストのあるべき姿とも重なる市民科学者高木仁三郎
脱原発デモをほとんど報道しないNHK
市民として秘密保護法反対集会に参加するということ
NHK職員がNHKを変革するために
市民と職員の力でより良いNHKに
第4章 ● NHKと視聴者との関係をどう組み換えるか 戸崎 賢二
①市民の運動の広がり
NHK門前ビラ入れ
籾井会長辞任、百田・長谷川両経営委員の罷免を求める運動
市民の声を届ける活動
②NHKに対する視聴者主権を実現するために
独立行政委員会制度を日本でも
NHK会長推薦活動の意義
「開かれたNHK経営委員会をめざす会」から
「開かれたNHKをめざす全国連絡会」へ
運動の担い手は誰か
NHKで働いている人たちへ
―あとがきに代えて




































































































